それではみなさん

さようなら、ということで。
もうブログを書こう、という気持ちにならなそうだなと思いましたので、
終わりにします。

ちょっとだけ、人の役に立ったかな、と思う記事は残しておきます。

ありがとうございました。
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結局弁護士を選んだ理由

もうすでに「誰が見てるんだこのブログ」状態な気もしますが、
ちゃんと書いておこうと思うことがあるので書いておきます。
もし、将来何かに迷った時にまた振り返れたらいいかなと思って。

さて、私が結局弁護士という職業しかも、インハウスとかでもなく弁護士を選んだ理由をば。
気持ちや考え方の変化がいろいろありました。

まず、はじめは弁護士志望でした。
普通のね。
ただ、就職が厳しいのは分かっていたのでインハウスも視野に入れて、という感じでした。
最悪登録なしのただのサラリーマンっていう選択肢も考えつつ。

また、正直に言うと、弁護士になることを夢に描いていたものの、
修習前までに出会ったいろいろな弁護士の大半の方に対しては、
なんか自分と合わないと感じていました。
サマクラとかも行ったりしたんですけど、なんか違和感がありまして。
自分はこの業界と合うのかなーという気持ちが漠然とありました。
そういうのもあってそれなりに「インハウスも」と考えていたのが大体修習入る前のときの気持ち。
あとは、当時は一般民事はこれからちゃんと食べていけるのだろうか、
という不安もあったし、企業法務にも興味があったので、
企業法務をやる事務所を中心に考えていました。

そして、就活をしていったわけですが、なかなか決まりませんでした。
また、書類もそんなに通らないし、通っても正直、
「入りたい」と思えるような事務所は少なかったです。
一応お礼メールとともに「ぜひ入りたいです!」的なことは言っていましたが、
正直そんなにでした。

そして、弁護修習が第二クールではじまりまして。
このブログで書いても来たのですが、正直指導担当と全く合わず。
指導担当の先生からはいろいろ言われました。
「君からは生気が感じられない」だの、
「君は何がしたいのかわからない」だの、
「毎日修習つまらないだろ?俺はつまらない」だの。
で、毎週月曜か火曜にねちねちねちねちそんなこと言われるもんだから、
もう週末まで憂鬱、という日々が続きました。

しかし、そんな先生でも、依頼者からの信頼がとっても厚く、
また、一部の方からは非常に高い評価を得ており、
しかも、その着眼点など、多くの点で私は「一流の弁護士」であると感じていました。
そして、そんな先生は、一言でいうと「俺が絶対に正しい」
「俺の考えと違うやつは頭おかしい」ぐらいの勢いの先生でした。
修習地では一般民事事件が大半だったこともあってか、
個人的には、そういう「俺が俺が」精神は弁護士にとって大切だと感じました。
同時に、私はどうしても「人の話を聞き過ぎる」性格ではないか、
もっとはっきり言えば「柔軟すぎて自分がないのでは?」と感じていたし、
個人的には、「俺が正しい」という頃もあったけれど、
そうではないことに気付いたので「人の話を聞くようにしなきゃ」と考えて
自分を変えてきたという経緯があったので、それを前みたいに戻す、
ということは受け入れられませんでした。
なんかちがうなーって。

だから、やっぱり弁護士には向いてないんだな、と考えました。
そんなわけで一時は企業しか応募せず。
当時ははっきり言って「弁護士なんて」と思っていました。
また、私の中では何をするかよりもどういう気持ちで働くか、の方が大切だと考えているので、
弁護士だろうがサラリーマンだろうが、という思いは常々持っていました。

そんな中、ある法曹の先輩の方とお話をする機会がありました。
その方は「法曹に必要なのは思いやりだよ」と断言されていました。
自分の経験も含めた具体的なエピソードもお話していただき、大変感銘を受けました。
このブログのタイトルでもあり、私が一番大切にしていることは「人に、優しく」あることです。
しかし、そういう思いで毎日一生懸命やっていたにもかかわらず、
指導担当弁護士からはけちょんけちょんに嫌味を言われ続け、
一方でそんな指導担当弁護士は一流だなーとも感じていたので、
なんというか、自分の大切にしたいことと弁護士という進路は合わないのかなと正直悩んでいました。
そんな折に、そういったお話をされ、かつ「思いやりが大切だ」と断言される法曹の先輩。

さて、その後も企業を中心に就活していたのですが、なかなか決まらず。
企業の募集は数が少ないこと、企業への就活を通じ感じたのは、
企業でも訴訟経験がある人の方が重宝されるということ。
そういったことから、とりあえず弁護士をやってから考える、
というのも選択肢の一つと考えるようになりました。

また、検察修習で次席にめちゃくちゃに怒られることがありました。
でも、私は正直「そんな結論はおかしい!」と思っていたので、
ひきたくありませんでしたし、かなりやりあいました。
決済待ちのほかの検事が「あんなに怒る次席初めて見たよ」っていうくらいに。
結局は、当然ながら私の意見など関係なく次席の判断が通りましたが、
そのとき、私は「人の考えを聞きすぎてこだわりのないのが自分」と思っていたのに、
意外と「燃える自分」がいることに気づきました。
「ああ、まだまだ『弁護士魂』があるじゃない」って。

その後、企業の募集もほとんどなかったので法律事務所への就活も再開。
相変わらずそんなにうまくはいきませんでした。
しかし、ある事務所のボスと面接をしたところ、
考え方、雰囲気などが私とすごく合うと感じました。
フィーリングにすぎないのですが。
おそらく先生もそういったことを感じてくれたようで、内定をいただきました。
必ずしも自分のやりたい分野と一致する業務ではなかったのですが、
先生が穏やかですごく優しげな雰囲気を醸し出していた方だったので、
お世話になることに決めました。

すごく長く書いてきました。
まとめると、「弁護士は私には合わない」とうっすら感じながら修習が始まりました。
指導担当弁護士とは激しく合わないが、そんな先生も一流で、ある面では大変尊敬できる。
だから、やっぱり私は弁護士に向いてない、と思いました。
しかし、ある法曹の先輩の言葉から「優しさ」を大切に仕事していくという道もあるのでは?
と考えました。
そして、検察修習で意外と「熱い自分」に気づきました。
そんなことを経験してきた、そのタイミングで、「この人の下で働いてみたい」
と思える先生に出会えました。

今の気持ちは一つ。
きっと私は弁護士という職業には合わない。
でも、これからも変わらずに「人に、優しく。」それを大切に仕事をしていきたい。
そして、そんな弁護士がいてもいいのでは?と思う。
だから、変わらずに、つらいこともたくさんあるだろうけど、
せっかく「弁護士」という道で働いていくチャンスももらえたのだから、
弁護士としてしっかりやっていこうと決意しています。

そんなに気持ちが揺れ動いて大丈夫なの?
なんて思われそうですが、大丈夫。
腹、決めましたから。
いろいろと悩みが深い日々もありました。
でも、いろいろな偶然が重なって決まった道。
大切にします。
また、修習の時期にこういうことが経験できてよかった。
ただなんとなく、そこに決まったから弁護士になる、ということよりもはるかに良かったと思っています。
きっとこれからたくさん失敗もするし、もう嫌だ、と思うこともあるでしょう。
でも、「あのとき覚悟決めたじゃないか」そう思って頑張ります。

「人に、優しく。」そんな弁護士になります、きっとね。