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文章力について

文章力と言うのは非常に重要だと思います。
知識が100でも文章力が1なら、答案は1。
知識が10しかなくても、文章力が10なら、答案は10。
一見優秀な人が落ち、そうでなさそうな人が受かる、その差はこのへんだと思います。
知識がエンジンならば、文章力は車体。
せっかくのいいエンジンも、車体がボロボロならフルスロットルでは走れません。

文章力を語るに当たり、大切なことは、
①試験は提出した数十枚の文書でのみ合否が決まる。
努力の量も、「地頭」も、人間性も、いかに優れていたとしても、無関係。

②理解力と文章力は別。
どんなに頭の中でわかっていても、他人に伝えられる「言葉」を持っていなければ、
それは分かっていないのと同じこと。

③読み手側がどう思うか、がすべて。
「自分はこう書いたつもりだったんだから、正解なはず!」
こんなこと言ってたら、ダメです。
落ちます。

④訓練が必要であるが、訓練すれば身に着く能力。
理解力とかそう言った部分は、向き不向きとかある気がします。
まあ、司法試験に受かるための理解力は別に天才的なものは求められていないと思うので、
あまり気にする必要はないとも思いますが。
文章力については、誰でも訓練次第だと思います。
仮にも法科大学院入試で文章を書いてきて受かってきているのであれば。
逆に一部の方を除き、訓練しないと身につかない能力だと思いますが。

では、具体的な文章力を身につける方法論へ。
まずは、ゼミを組むこと。
そして、仲間たちの声に真摯に耳を傾けること。
採点者は選べないのだから、まったく善解してくれないような人に当たるかもしれません。
だから、理想は誰にでも伝わる、そんな高いレベルでの文章力。
2人に見てもらい、2人ともに伝わってないなら、書き方が完全にアウト。
1人に伝わらないなら、もう1人に聞いてみる。
そのときは大体、若干わかりづらいことが多く、
たまに、単に読み手の読解力不足、ということもあります。
前者であるならば、しっかり伝わる文章を書きましょう。
あとは、言われた注意に従ってしっかり直すための努力をすること。
アドバイスを聞きっぱなしにしているならば、アドバイスを受けないのと一緒ですから。
真摯さと謙虚さ、大切だと思います。

次に、優秀答案を読み込むこと。
読んでみてわかることは、スッと8頁読めるということです。
引っかかることなく「うん、うん」と読める、それが一番だということです。
難しいことは不要です。
ヤクルトスワローズの名ショート宮本選手いわく、
「ファインプレイは実は大したことはない、普通の選手ならギリギリでとるところを、
 何食わぬ顔で自然に取ることが、本当のファインプレイであり、それこそが名手。」
難しいことを観ている人に難しく感じさせないほど自然に、簡単にやってのける。
それこそが真の実力者なわけです。
さらっと読め、過不足のない文章を書くこと、それが理想です。
私はやりませんでしたが、いわゆる優秀答案の「写経」も有効ではないかと思います。

最後に、論理を絶対に飛ばさないこと。
AならばB,BならばC,CならばD。
冗長と思えるかもしれませんが、論理を飛ばしてはいけません。
特に今年のような未知の論点についての問題は説明をしっかりするためには、
論理の飛躍は厳禁です。
実力者が落ちる理由としてよく聞くのは、「みんなが知っているであろう」と思い、
前提となる趣旨等の記載を省いてしまう、というところにあるようです。
すなわち、AならばC、よってDなんてのはダメダメなわけです。

新司法試験は時間との戦いであり、あてはめが大切であることからすると、
法律の理論的なところをいかにコンパクトにするか、と言うのが大切だと思います。
優秀答案も軒並みコンパクトですから。
ここで、コンパクトにするコツは上記のように間のBを飛ばすのではなく、
AをA'(Aをよりコンパクトにまとめたもの),BをB'(Bをよりコンパクトに…)、CをC'…
と言う形で、A→B→C→DをA'→B'→C’→D'とすることです。
論理のステップ自体は変更せずに、それぞれの部分で無駄をカットする、ということです。

これは私が特に意識していたことにすぎませんが、この能力を身につけるために私は、
とにかく長く丁寧な論証で答案を書きまくっていました。
最初から無理にコンパクトにするのではなく、
ゼミでの議論やテストでの評価等を通して、少しずつ無駄な部分を省略していく方法を身につけました。
優秀答案を読んだり、実際にやっていくうちにどこをどの程度コンパクトにできるか、
と言うところの感覚が身に着くと思います。
さらに,
真にその論点についての内容を理解しているのであれば、
一番本質的な理由づけは何か、それがわかるはずです。
なので、論証の際にはその一番大事なことをビシっと短くいう。
それがコンパクトな論証のコツかなと思います。

以上非常に長くなりましたが、それだけ大切なことだということです。
ざっくりまとめるならば、文章力を上げる方法としては、やはり人に見てもらうことが一番であること。
そして、理論的な勉強も間接的にではあれ、よい答案を書くことにつながるということです。
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