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険しく厳しい道のり

熊本の大地震の犠牲者の方のご冥福を祈り、
また、被災者の方々が一日も早く、身も心も、
これまでの生活を取り戻せるよう祈念しております。

真に人に優しくあろう、ということであれば
それはとても険しく厳しい道のりだと思います。

自分が良いと思うことをただする、
誤解を恐れずに言えば、それはとても簡単なことです。
相手の立場に立たず、「相手はきっとこれを望んでいる」
と考えてその通りに行動する。
「自分はいいことをしているのだから、相手が喜ばないはずがない」
そう信じ込んで行動していれば、とても簡単です。
そして、周りからすると、それに対して、
「実は迷惑です」とはとても言えません。
善意から行っている、ということは十分わかっていますから。

私が以前、自分で経験した出来事があります。
大学生のころ、大学に荷物を搬入している運送業者の方がいました。
重そうな荷物を持っていて両手がふさがっており、私が前を歩いていたので、
先にドアを開け、ドアを押さえたまま、「どうぞ」という形で待っていました。
業者の方はドアまで少し距離のある位置にいましたが、気を使ってくれて、
少し小走りに来て、「ありがとうございます」と一言言ってくれました。

そのとき、ふと思ったのですが、もしかしたら相手の人は、
荷物が重いから自分のペースでゆっくり来たかったかもしれない、
私がドアを開けて待っていたせいで、
気を使って無理して小走りに頑張ってくれたかもしれない、
そんなことを思いました。
もしかしたら、余計なおせっかいだったのではないかと。

また、私は以前、自分がすることが絶対に正しい、と考えていた時期がありました。
その理由は、ある出来事からとても深く悩み、
とにかく人のために生きること、自分を犠牲にすることこそが最善だ、と信じ込んだからです。
結果的に、落ち込んだ状態から脱却できたので、
その時点ではその考え方は正解だったと思います。

ただ、すぐに壁にぶつかりました。
自分が良いこと、正しいことだと思って努力したのに、
周りの人から心無いことを言われることがあったからです。
はじめは「なぜ、素晴らしいことをしているはずなのにそんなことを言われるのか」
と憤っていました。

ただ、途中で気づきました。
それが独りよがりのもので、相手のことを考えた行動ではなかったからです。

そういったことを経験し、私は、「本当の優しさ」とは何なのか、
それを考えるようになりました。
「優しさ」が「害悪」にならないように。
「迷惑だけど善意でやってくれてるから何も言えない」
なんて思わせることがないように。

今回の大地震のことで思うことがあります。
例えば、古着を送られても迷惑だという話。
また、個人で救援物資を送ってくれるのはありがたいが、
仕分のためにボランティアの人員を割かなければならず、
かえって人手不足となりこまってしまうという話。
必要のないものが送られてきて、処分費用が多額にかかってしまうという話。

ただ、一方で、救援物資を直接持ってきてくれたので助かった、
という話もあります。
必要な物資を送ってそれがちゃんと届けば助かるんだろうし、
一方で、個人で直接送ったら渋滞の原因にもなるだろうし。
そんなことを考えて何もしないでいる間も被災者の人は困っているだろうし。
正直、何が正解なのかはわかりません。
だだ大切なことは、「善意」で突っ走らずに、
相手の立場に立って行動をする、ということだと思います。

しかし、それは、とても厳しく険しい道だと思います。
「正解」なんてどこにもないなかで、常に「最善」を探し続けることですので。
答えやゴールのない道のりを行くほど大変なことはないと思います。
今回の震災があり、私自身、改めていろいろと考えました。
もっともっと考えて、もっといろいろと情報を集めて、
「最善」となるような協力が何かできればと考えています。

最後に、私自身の意見ですが、世間ではいろいろと言われるようですが、
いてもたってもいられずに救援物資を直接避難所等に届ける方々は、
素直に尊敬します。
問題なのは、救援物資の手配や配送の管理に迅速に対応できるような
仕組みがそもそもないことと、「善意」を送りたい、と考える人が
どういう形で援助するのが良いのかについての正確な知識を持っていないこと、
そして、そもそもどういう形で援助するのが良いのかを判断するための
情報が正確に伝わっていないことではないでしょうか。
もちろん多くの混乱があるのだとは思いますが、
私たち一人一人が、こういったとき、被災者の人、それ以外の人がどのように行動すべきか、
しっかりと考える必要があると思います。

とにかく、一日でも早く被災者の方が元の暮らしを取り戻せるように、
微力でも協力したいと思います。
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